ライトアジ(LTアジ)

ライトアジ(LTアジ)のパターン発見は、潮流れを意識してコマセワークすることが一番の近道

2020年2月28日



ライトアジにおけるコマセワークの重要性は、「東京湾のライトアジ(LTアジ)で竿頭に近づく方法【前編】]
でも強調して書きました。

まず覚えるべきはコマセワークです。コマセワークの要領さえ掴めば、東京湾のライトアジで間違いなく竿頭を取れます。言い換えると、アジの棚を強く意識する人は多いものの、コマセワークを正確にできている人が少ないのです。

ライトアジのコマセワークですが、基本形は下記の通りです。

コマセワークの基本は、仕掛けを投入してビシの着底を確認したら、素早く糸ふけを取り、1m巻いてビシを数回シャクってコマセを撒く。さらにもう1mリールを巻いて数回ビシをシャクってコマセを撒く。そしてその場でアタリを待ちます(棚が2mの場合)

この基本形だけでも釣れることは間違いないのですが、その日の潮の流れやポイントに合ったコマセワークをアジャスト出来れば、アタリが出るまでのスピードが早くなります。
よく言う「パターンを掴む」というやつです。
その日のパターンをいち早く掴むための方法、「潮流れを意識したコマセワーク」について、今回は考察します。

ライトアジ(LTアジ)のコマセワークは潮の速さで変える

下記は、潮の速い時と弛んでいる時のざっくりとした海中イメージです。

ズーカー
ざっくりとしすぎじゃねぇか?

同じ幅でコマセを撒いた場合、潮の流れが速い程、コマセ煙幕の幅が薄く広くなります(左側)。
逆に、潮が弛んでいる場合は、撒いた位置でコマセの煙幕が徐々に広がっていくと思われます。

この大前提を意識したコマセワークにすることが、LTアジでは超重要です。

潮が速い時のコマセワーク

潮が流れている時は、コマセをシャクれば自然とコマセが撹拌拡散していきます。

拡散するスピードが早ければ早い、言い換えると潮が速ければ速いほど、コマセの煙幕は広く早く流れます。
潮が流れている時は、風の向きや船の動き方によって、片舷の釣り座だけ有利になったり、ミヨシ(前)が釣れてトモ(後)が釣れなくなったり、その逆になったりと釣り座の有利不利が生まれやすいです。

不利な釣り座になった場合は、自分のコマセだけでアジを釣っていくことが必要になります。
ただ待っているだけでは、コマセの煙幕はすぐに自分の仕掛けから消えてなくなってしまいます。

コマセのシャクリ幅は狭く、コンパクトに。そして、仕掛けは2mのものを使用しましょう。

コマセを撒いてもすぐに煙幕は拡散されます。コマセはなるべくコンパクトに撒きましょう。
そして、コマセの煙幕が動いていく速度とその広い幅を意識すると、仕掛けは2mのものが有利です。
潮の速い場合、短い仕掛けでは苦戦することが多いです。

また、仕掛けは誘い上げなくてもハリスがしっかりと張っくれる(アタリは分かりやすい)ので、針は3本バリでも問題ないと思います。
潮の流れが速い時ほど、自分の撒いたコマセが海中でどんな動きをするのかイメージしながら釣りすることが重要で、ハマった時の快感は半端ないですよ。

カマーチョ
底潮の流れが違う「二枚潮」の場合もあるし、ケースバイケースで釣りしながら対応することが重要ですね

潮が弛んだときのコマセワーク

逆に潮が弛んだ時は、自分の仕掛けを積極的に動かすことが必要です。
これには、素早くコマセの煙幕の中に仕掛けを入れていくいう意味と、ハリスを適度に張らせるという二つの意味があります。

潮が速い時よりも気持ち大きめのシャクリ幅で、仕掛けをコマセの中に通してあげるイメージで釣りしましょう。

煙幕の拡散スピードは緩やかになりますので、1.7m程の短い仕掛けで上針からアジを掛けていくようなイメージを心がけます。
具体的には、コマセを撒いた直後の止めから、ゆっくり(1秒3cmくらいのイメージ)聞きあげてハリスを張ってあげましょう。
モタレアタリが出るくらいまで調整できればパーフェクトです。

仕掛けがたわみやすいため、針は2本針を基本に、圧倒的入れ食い時にのみ3本針を検討します。

ズーカー
なんだか難しくてめんどくせぇなぁ

潮の速さは何で感じるのか

では一体、潮の速さは何で判断すべきなのでしょうか。

実は、私は潮読みが苦手です。

ズーカー
偉そうに語っておきながら、このザマかよ!

潮の速さをすぐに判断できない私は、アタリの出方釣りのポイント(場所)で潮の速さを判断しています。

アタリの出方で潮の流れを判断する

東京湾のライトアジ(LTアジ)で竿頭に近づく方法【後編】でも書きましたが、私は「モタレアタリ」でアジを掛けることがベストと考えております。
モタレアタリはアジが付けエサを加えた瞬間のアタリで、仕掛け(ハリス)が適度に張っていなければ竿先に出にくいです。
そして、そのアタリを取って合わせればほぼ100%上顎に掛かるためほとんどバレません。

つまり、通常のコマセワークでモタレアタリをしっかり出せている場合は、適度に潮が流れてハリスが張っている状態と判断できます。

逆に、モタレアタリが全く取れなかったり、食い上げるようなアタリになる場合は、ハリスがたわんでモタレアタリを出せていないと判断して、コマセワークを変えていきます。

実際にはもう少し複雑ですが、上記のことを注意しながら微調整を繰り返して、その日のパターンを探しているのです。

釣りのポイント(場所)で判断する

もっと簡単に、その日のポイントである程度の目星をつけて釣りを開始することも多いです。

東京湾奥であれば、釣り場はおおまかに「際や水路等のどん詰まり」と「航路や沖」のポイントに2分されます。

堤防際や、水路や運河などのポイントは、潮が弛んでいることが多いです。
こういったポイントで投入合図が出た場合は、最初から潮が弛んだ時のコマセワークで開始します。

逆に、航路や沖のポイントは比較的潮通しが良いため、最初から潮が速い場面を想定したコマセワークから開始するのです。

その日の「パターン」を最短で見つけるために

長々と書きましたが、目指すところは「その日のパターン」をいち早く見つけることです。

パターンを見つけるまでの速度を上げるために、潮の流れを読むのです。

【まとめ】潮が速い時

  • コマセは短くシャクる。
  • コマセを撒いた後、仕掛けを動かす必要はない
  • 仕掛けは2m
  • 航路や沖のポイントは潮が速いことが多い

【まとめ】潮が弛んでいる時

  • コマセは気持ち広めに捲く
  • コマセを撒いた後、仕掛け(ハリス)を張るイメージで煙幕の中に入れていく
  • 仕掛けは短め(1.7m前後)
  • 堤防際や運河・水路は潮が弛んでいることが多い

そして、
適度にハリスの張れている状態のときに出る「モタレアタリ」を出すことを目指す!
以上です。

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