東京湾船シロギスの胴突き(胴付き)仕掛けの基本的な釣り方について書いた下記エントリー、今でも読んでくださる方が多く、Twitterなどでコメントをいただくことが多いです。
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【東京湾】船シロギス 胴突き(胴付き)仕掛け/釣り方超基本【これだけで釣れる】
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胴突きの釣り方の基本形はこれで問題ないのですが、厳冬期で活性の低い渋~いシロギス釣りでは、有効ではない箇所が多いのも事実…。
そうであれば、基本形にプラスアルファできる厳冬期に有効な釣り方を紹介すべきじゃないかと思い、今回は厳冬期の釣り方にテーマを絞ってお届けします!
今回ご紹介する釣り方も思い込みに近いものがありますが、1月中旬に98匹という好釣果を記録していますので、参考にしていただけると幸いです。
(”厳冬期”東京湾 船シロギスの胴突き釣り)居食いを察知する
厳冬期の釣り方のテーマはズバリ!「居食いを察知する」ことです。
今年(2022年)の東京湾船シロギスは釣果が低迷しています。
向こう合わせでも比較的釣れちゃうのがシロギス釣りではありますが、このような状況では、少ないシロギスからのコンタクトを漏れなくキャッチしていくような意識が必要です。
待ち(アタリを取る)の意識よりも、積極的に自分からアタリを出すイメージを持ちながらも、居食いするような低活性のシロギスが捕食できるよう、仕掛けは派手に動かさない釣り方が求められるのです。
餌をシロギスの遊泳層から外さないイメージで
居食いするということは、餌を活発に追わないということを意味しています。
そのため、胴突きのシロギス釣りで定番となる「大きく聞き合わせて根歩きする」動きを短時間に繰り返すことは、餌がシロギスの遊泳層から外れる時間が多くなってしまうためNGです。
餌をシロギスの遊泳層から外れない範囲に長時間留める意識。それが一番大事。
低活性時に居食いするシロギスの気持ちをイメージすると
「お、美味しそうな青イソメ。でも寒いし食べるのめんどくさいな…。あー、でも目の前にあるからとりあえず食べようかな。パクッ」
こんな感じだと思うんです!
そんな時に、上記のように誘いの大きい釣り方をすると…
「お、美味しそうな青イソメ。でも寒いし食べるのめんどくさいな…。でも目の前にあるから…、あれれ、青イソメがどんどん離れていく~。さようなら~またいつか~」
こんな感じだと思うんです!
釣りって、イメージという名の妄想が大切だと思うんです。
シロギスが居食いした時にアタリを出す!
では、大きな誘いを封印した状態で、どうやって居食いしたシロギスのアタリを出すのか…。
仕掛けを止めっぱなしでもある程度はアタリを取ることができますが、見逃してしまうアタリが多くなって数は伸びないでしょう。
かといって、大きく誘うと低活性のシロギスは餌を追わない。
オモリを小突くように手前に誘ってもなかなか付いてきてはくれないことでしょう。
これまでも散々書いてきましたが、シロギス釣りで強く意識すべきことは、ハリスの位置や動きを常にイメージすることだと思っています。
居食いした時にアタリを出すためには、どうすれば良いのか…。
・・・、多分、ハリスをある程度張ってやることが必要になると思うんです。
ハリスを張り気味にしつつも餌はシロギスの遊泳層から外れず動かない誘い。この釣り方が厳冬期のシロギス釣りでは有効になると考えるのです。
イメージは、海底で寝ているオモリが立つ程度の誘いをゆっくり入れてやる感じで。
オモリが大きく浮くくらい誘いが大きくなるとアタリ数が減ってしまうので、オモリは着けたまま、オモリの重さをギリギリ感じられる程度、ゆっくりと誘いを入れてやってみてください。
誘って誘って少し待つ。誘って誘って少し待つ。
船や潮の動きでラインの角度的にどうしても動かす必要が出たら、次の場所に根歩きしてまたネチネチネチネチと定点で誘う。
そんなじれったい釣りをする中、シロギスが居食いすれば手に違和感のようなアタリが出ます。
「カサっ」とか「ツツっ」とかそんな微妙なアタリを察知したら、乗せるように合わせます。
カワハギ釣りをやっている方なら、いわゆる「中オモリを揺さぶる誘い掛け」のイメージといえば分かりやすいかもしれません。
点在するシロギスのスイートスポットを集中的に攻める
もう一つ意識することは、シロギスの「居る場所」です。
特に今年は、シロギスがいるところといないところがハッキリと分かれており(悪く言えば魚影が薄い)、アタリの出た特定のスジを集中的に攻め切ることが重要だと感じました。
船や日によって釣果が大きく異なるのも、このスジに当たる回数にムラが出ているのだと推測されます。
当たったスジを集中的に攻めるには、妄想力(思い込み)と、やはり釣り座が大きいです。
四隅に座ることができたならば、広範囲を攻められる利点を最大限生かして追っかけまくりましょう!
(”厳冬期”東京湾 船シロギスの胴突き釣り)吸い込み重視の細軸針
このような低活性のシロギス釣りでは、吸い込みのよい細軸の針が最適です。
シロギス釣りの場合、比較的、軸のしっかりした針を使った方が手感アタリは明確に伝わります。
高活性時にはそういった針を選択することで効率的に釣ることができますが、今冬のような低活性時はあくまでも吸い込み重視の細軸針がベストです。
これまでは、細軸の針としてハヤブサの「極軽キス」という針を愛用していたのですが、今では店頭で見かけることはなくなってしまいました。
そこで今現在、代わりに私が愛用しているのはがまかつの「細地袖」になります。
一般的な袖針の細軸版ですが、伸ばしてバレるようなこともなく、かなり気に入っています。
(不意の大物が掛かった際には無理せずタモ取りしてください)
吸い込み抜群!安心と信頼のがまかつ「細地袖」
以上が、私が厳冬期のシロギス釣りで意識して取り組んでいることになります。
吸い込む時のアタリを積極的に合わせる釣りなので、比較的バラシは多くなりますが、大きな誘いを繰り返している方よりもアタリ数は必ず増えると思っています。
難しい今時期の東京湾のシロギス釣り。皆様も是非、挑戦してみてください!
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