当たり年といって間違いない今シーズン
2017年以来のアタリ年となり、各所で盛り上がりまくっている2021年のカワハギ釣り。
昨年までの低調がウソのように、20枚30枚は当たり前、いい日に当たれば50枚超の大爆発もチラホラといった具合です。
一方、Twitterでは
「頑張ってるけど、なかなか釣果が伸びない…。カワハギ釣り、難しい!」
といったDMを多くいただきます。
道具仕立ても簡素で、初心者の方でも比較的釣りやすいのがカワハギ釣りですが、人よりも釣果を伸ばすためにはやはり、工夫と心掛けが必要です。
今回は、そんな方に向けて「脱初心者」を目指すために重要なカワハギ釣りのポイントを、最近ちょっと釣れるようになっている私が偉そうにお伝えします。
実際に船上でよく見かける事例なので、「あ!これ当てはまってる!」と思う方も多いのではないかと思います。
脱初心者!するために重要な4つのポイント(テクニック)
早速ですが、脱初心者に向けて重要な4つのポイントは下記の通りです。
<カワハギ釣り>脱初心者するために重要な4つのポイント
- 誘い下げはとにかくゆっくりと
- 誘いの動作で「聞き合わせ」を意識する
- むやみやたらに叩かない
- 手感度に頼らず竿先を注視する
誘い下げはとにかくゆっくりと
カワハギ釣りの基本定番的な誘いともいえる「誘い下げ」。
特に投入直後のオモリ着底時には、一旦底を切って誘い下げの動作から釣りを組み立てる方も多いのではないでしょうか。
私もそんな一人ですが、この誘い下げの動きが雑で早すぎる人、本当に多いと感じます。
「誘い下げ」には、近くにいるカワハギに興味を持たせ、尚且つカワハギを下に向けて捕食させる(針掛かりしやすくなる)という目的がありますが、この誘い下げが早すぎると、カワハギへのアピールにならないばかりか、誘い下げの時間が全くの無駄な時間となってしまいます。
特に投入直後は、ヤル気のあるカワハギや比較的浮いているカワハギが多いので、誘い下げをゆっくりじっくり丁寧に行うことで、誘い下げている最中の気配やアタリを感じやすい状況にあります。
そんなチャンスタイムに、雑に早く誘い下げしていると…。カワハギは隣の釣り人の仕掛けに寄っていってしまうのではないでしょうか。
キャストの釣りではオモリが自然とカーブフォールして着底してしまい難しいかと思いますが、船下など縦の釣りの場合、私の場合、短くても着底するまで10秒は誘い下げを慎重にじっくり行います。
特に投入直後は、この誘い下げの最中にカワハギの気配を感じて、そのまま針掛かりさせるか、底まで誘って掛けるなど、カワハギに対して自分が優位な状況で釣りを組み立てられるのです。
更に、オモリを切った状態の場合では、オモリが着底した状態よりもカワハギの気配を感じることが容易となります。
「誘い下げはとにかくゆっくりと」。これを意識してみてはいかがでしょうか!
誘いの動作は「聞き合わせ」を意識する
前項「誘い下げはとにかくゆっくりと」と同時並行で意識していただきたいのがこちら。
誘いと呼ばれる動作は、ユラユラと竿先を揺らすイメージがあるかと思います。これは、何故、ユラユラと揺らすと思いますか?
もちろん、カワハギに対するアピールもあると思います。
しかしながら、それ以上に、誘いの動作には「聞き合わせ」の意味が多分に含まれているのです。
これは超重要なポイントなので、必ず覚えていただきたいです。
誘い時の「聞き合わせ」を意識するだけで、カワハギ釣りは劇的に上達するといっても過言ではありません。
誘いを入れるとき、竿先をユラユラと上下すると思いますが、竿先が下がった状態から上げるまでの動き…。これが聞き合わせの動作になっているのです。
例えば、誘いの最中、竿先が下がった状態でカワハギがアサリを捕食したとします。
竿先を止めていると、カワハギがアサリを捕食していることを感知できずにアサリだけを取られてしまうかもしれません。
しかしながら、誘いの最中であれば、次の動作、つまり竿先を上に戻す動きにハリスも同調することになるため、自動的に針掛かりを促す動きとなるのです。
ただ漠然と誘うよりも、この「聞き合わせ」の動作を強く意識することができれば、釣果は自ずと上がっていくと思います。
この「聞き合わせ」の動作ですが、誘い下げにとどまらず、着底してからの「オモリトントン」や集寄を使った誘いなど、全ての誘いにおいて有効です。全ての誘いで、聞き合わせを兼ねていけばよいのです!
むやみやたらに叩かない
これも非常によく見かけるのですが、とにかくバシバシバシバシ、これでもかと叩いている方…。
ワシャシャシャシャ!!と激しくシェイクしては止めて、そしてまたワシャシャシャシャ!!とシェイク。
「たたきたるませ釣り」なんて釣り方もありますが、ワシャシャシャシャ!!とむやみに叩きまくってもあまり意味はありません。竿先にも余計な負荷が掛かってしまいます。
むしろ、その叩いている時にアタリを逃してしまうので、やりすぎるとマイナスになってしまうのではないでしょうか。
どうしても叩きたいのであれば、自分なりの条件設定を設けるべきではないかと思います。例えば…
・気配はあるのになかなかアタリが出ない
・針掛かりできないアタリのあった直後
に限定してたたき釣りをする!などいかがでしょう。
叩きの動作も誘いの一つと考えるのであれば、その動きにも意図を持たせなければ意味はありません。
ちなみに、私はタタキの動作は一切入れません。
手感度に頼らず竿先を注視する
カワハギといえば、金属的な手感アタリが特徴的で、他の釣りと比較するとかなり硬い調子の竿を使用します。
そのためか、手感のアタリに頼り切っている人が多いように見受けられます。
もちろん、手感を極めれば難しいアタリも取ることができますし、カワハギ釣りでは手感度で取るアタリの方が圧倒的に多いと思います。
ただ、釣果を伸ばすという視点でいうならば、手感のみに頼った釣りでは限界があると思います。
目感度といえばゼロテンを思い浮かべますが、ゼロテン時だけでなく、宙など仕掛けを張った釣りにおいても、竿先を注視しながら釣りをしてみてはいかがでしょう。
竿先を押さえるような「モタレ」や、カワハギ特有の「(竿先の)震えアタリ」などが分かるようになれば、更なる釣果アップは間違いなしです。
釣技を向上させるなら今シーズンがチャンス!
そんなわけで、私が勝手に思っている「脱初心者!差が付く重要テクニック」をご紹介しました。
釣れるシーズンは、色々な試行が釣果に直結するので正解が分かりやすい状況といえます。
これから年末にかけて、ますます盛り上がっていくと思われますので、釣技向上を目指している方はどんどん通ってみてはいかがでしょうか。
カワハギ釣り、本当に楽しいですよ!
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