4年振りにカワハギ釣り大会へ参加
2023年、主要メーカーのカワハギ釣り大会は、がまかつ社主催の大会のみとなりました。(ステファーノグランプリは昨年で終了、DKOは特にアナウンスなし…)
開催してくださったがまかつ社、スタッフの方々、本当にありがとうございました。
2019年を最後に、コロナもあって大会参加が叶わなかったのですが、今回4年振りに「がまかつカワハギ大会(浦安会場)」に参加してまいりました。(久比里会場は抽選に漏れて出場ならず)
結果は後編でお伝えするとして、今回は、2023年シーズンの大会出場を決意し新たな釣法を模索しようと奮闘した2022年シーズンの釣行を振り返ってみようと思います。
次項からの記載は、全て2023年2月末までに記述したものとなります。
そのため、開催されると信じていたDKOに関する記載ももしかしたらあるかもしれませんが、そこはスルーいただければ幸いです。(2024年からの再開を心より願います、、)
2023シーズンに向けて始動!
2022年シーズンは、自宅の引っ越しなどがあり欠場した各メーカー主催のカワハギ釣り大会。
釣りにもほとんど行かない日々を過ごしておりましたが、2023年シーズンに向けて始動を決意したのが大会シーズン真っただ中の2022年10月。
約1年後の大会に向けて、目指すテーマを掲げました。
- アタリ数を現状比2倍に増やす
アタリ数を増やすことを目指しますが、ロングキャストの釣りは一旦放棄。
現状の船下メインの釣りをより深堀りして研ぎ澄ましたい、そんな思いです。
竹岡で、船下だけの釣りは通用しないとよく言われますし、実際にロングキャストの名人に圧倒された経験もあります。
ただ、私は名手の方々と比較すると、海底の状況や潮の流れ/向き、カワハギの活性の小さな変化などの理解が薄いです。特に、潮の流れ方は釣りしながらだとほとんど理解できていません。なので、キャストしてしまうと薄い理解が更に薄まってしまい、何の違いも生み出せなくなってしまうのです。そして、それをすぐに改善できるようになると感じられません。
他の方々と同じような視点で釣りしていても、一生敵わない。
そこで、多くのカワハギ釣り師とは視点を大きく変えることにします。上手く言えないのですが、自分優位な状況を可能な限り多く生み出せるような釣り方を模索することを決意しました。
ニューロッド(極鋭 カワハギ EX AGS LC)を購入
船下の釣りを進化させるべく、船下の釣りに特化した調子の極鋭 カワハギ EX AGS LCを購入。
これまで長年愛用してきたZEROも素晴らしい竿ですが、新しい釣りを模索するには新しい竿が必要不可欠だと考えました。
奇跡的にネットショップで購入できたのですが、最後の1本だったことにも何か運命的なものを感じます。頼むぜLC。
11月某日 多希志丸 31枚
ニューロッド(極鋭 カワハギ EX AGS LC)を持参しての初戦は、昨シーズン、ワッペンが湧いて盛り上がった腰越沖。
船長に聞くところ、今シーズンは湧き今一つで、潮の濁りも取れずイマイチの釣果が続いているとのこと。
ただ、潮が澄んだ数日は釣れ盛ったということなので、少しは期待が持てそうです。
ワッペン対策に、スピード6.5号を混ぜてスタート。
港前の根回りで早速ワッペン登場。事前の情報通り、昨シーズン程の数ではなさそうなので、なかなか掛けるのが難しい速さです。
その後、昨シーズン釣れ盛ったポイントへ移動しますが、釣れるのはキープサイズばかり。
今年の湧きがイマイチなことを実感。
最終的な釣果は31枚。ニューロッド(極鋭 カワハギ EX AGS LC)は吸い込み系のアタリが穂先によく出てくれるのでかなり釣りやすい。掛けた後の竿の曲がり方にまだ慣れていないですが、これも使い倒せばきっと解決できるでしょう。
11月某日 新健丸 16枚
カマーチョと良乃介君の3人で私の定宿「新健丸」さんへ。
良乃介君(ダイワテスター)はLCのメーカーページにも登場しているので、この竿の使い方を教えてもらえそうです。
当日はかなりの時化模様で、ミヨシに釣り座を構えた私にはちょいと厳しい状況。
仕掛けも落ち着かないため釣りにくかったのですが、そんな状況でLCが大活躍。ある程度、竿の柔らかさで揺れを吸収してくれるので、10cmロングハリスと組み合わせてこの状況を克服することができたような気がします。
このように、釣行で感じたことを一つ一つ確実に落とし込んでいくことで成果に繋げたいと思っています。
11月某日 多希志丸 27枚
前回の復習のため、改めて多希志丸さんへ。
LCでワッペンをいかに掛けるかをテーマに掲げましたが、ワッペンでもこの竿は威力を発揮してくれました。
言葉で伝えるのは難しいのですが、穂先から海底にいるカワハギの状況が伝わりやすいという感じで、「今吸ったな」と感じる瞬間が増えました。
この日は朝の一流しを除いて全く潮が流れず。
船長もお手上げに近い状況だったようですが、こういった時にいかに数を重ねられるか。
誘い方、止め方、工夫して何とかアタリ数を増やしたいものです。
12月某日 新健丸 48枚
ベタ凪の竹岡沖へ、4名の同船者の皆様と出船。
途中、船長が素晴らしい場所に当ててくれて30分で15枚釣り上げる入れ食い状態も経験。
しかしながら、入れ食い後は逆に1時間ノーバイトと、カワハギ釣りの奥深さも感じる釣行に。
入れ食い中はバッチリと手が合って、一つ目のエサで掛けられることが多かったです。活性も高い状態だったので、いい当たり方をしてくれたのでしょう。
3回目のアタリで掛けることも多い下手くそな私にしては珍しい状態で、アタリが途切れないため、集中力が高かったことも要因かもしれません。
このような”アタリ日”に釣行すると、色々な当たり方を経験できるので技術向上には最適です。
ZEROでは絶対に出ないようなアタリ方を、底と宙の両方で発見することができて、「新しい竿に慣れる」という点でも素晴らしい釣行となりました。
LCは、何かに引っ掛かっているような、はっきりとしない微妙な違和感レベルの目感が出やすい素晴らしい竿だと改めて感じました。
穂先を止めている状態でも居食いが分かる。大げさに言えばそんなイメージです。
この日の課題は、やはり釣れない時間帯の対処。船長曰く、入れ食い中と潮流れは変わっていないそうなのですが、誘っている時に、潮が重く少し操作しにくいと感じたのでその辺りを今後の釣行では意識して確認したいです。
12月某日 成銀丸 21枚
仕立てにゲスト参加させていただき、ミヨシから私、良乃介君、カマーチョの並びで出船。
この日は終盤までトモ流しとなり、また潮が飛んで釣り辛い一日でした。
最終的には船でトップになりましたが、前半は潮先の方にダブルスコアでボコボコに。
ああいった場面である程度食らいついていくには、やはり普段から人よりもアタリ数を増やせるようにしておくことが必要でしょう。力不足を痛感する展開でした。
また、潮が速く重いのは前回の釣れない時間帯と同じ状況。今回、潮が重いこの状況下で、誘いは通常時よりしっかり目に、そこからの待ちをやや長くすることで少しアタリが増えたような気がします。誘いのレンジにもまだまだ工夫の余地ありかと。カワハギの密度と捕食スピードを想像すること。妄想に近いですが、一本調子に陥りがちな私には必要なことです。
今日の仮説を、次回の釣行で確信にしたいところです。
12月某日 新健丸 42枚
テーマは「カワハギの活性(餌の追い)に合わせた誘いと止めの変化」。
前回の反省を生かすべく、取り組んできました。
この日は潮がほとんど流れなかったようで、一瞬の地合いにバタバタ連れて数こそ出ましたが、気配のみでエサを取らないような悶絶するシーンが続出。
「カワハギいるな…、いる。………当たらないっ!!!」そして回収するとエサが取られていない、もしくは肝だけ少し吸われている・・・、てな具合です。
完全攻略はできませんでしたが、潮のない展開で有効だと感じる誘い方を見つけることができました。周囲からはちょっと雑な釣り方に見えるかもしれないですが、効果は間違いなくありそうです。
そして今日のこの感じ(気配だけはムンムン)、同じようなことが昨年も同時期にありました。
昨年は、その気配を感じた数日後に竹岡沖のXデイが到来。
今年も、潮回りの良くなる週明けに同様の爆釣劇があるのではないかと、感じた一日でした。
12月某日 新健丸 20枚
名手、田中さん加賀谷さんと毎年恒例の「カワハギスキル向上委員会」。
情報共有し合いながらカワハギ釣りのスキル向上を目指すという、有意義な釣行会です。
今年は田中さんが別件で欠席。加賀谷さんとお二人で私の定宿「新健丸」さんで開催しました。
朝一の15分こそ、高活性でバタバタとお互いに釣れましたが、そこからは潮も止まり、沈黙。
加賀谷さんと情報共有しながらの釣りでしたが、渋い時間にポツンポツンと数を重ねる加賀谷さんに教えてもらう場面しかなく、引き出しの差を痛感しました。
(この日のパターンは教えていただいたものなので記載しません)
渋く、釣り座も並びで取り合うような状況でしたが最終的には20枚ずつ取れてまずまずの釣果でした。
やはり今年の竹岡沖はストック量が昨年よりも多く、潮さえ流れれば相当期待が持てます。
タイミングさえ合えば、束釣りさえもあり得るのではないでしょうか。
12月某日 新健丸 80枚
やっぱり爆発しました、竹岡沖。
前日は高橋名人がトリプル達成。今日も期待できるだろうと無理やり仕事を休んで行ってきましたが、想像通り、いやそれ以上の爆釣となりました。
特に、最後の1時間は27枚も釣れるという、まさに”入れ食い”。
自己記録を大幅に更新する80枚と、最高の思い出になりました(技術的な学びはなし!)。
12月某日 海帆丸 15枚
釣り納めは毎年恒例、諸磯の「海帆丸」さんからカワハギ仕立て。
浅場が不調ということで、終日30m~50mの深場を攻めました。
竹岡と比較すると、やはり魚の濃さがないような状況でしたが、超ロングステイが有効なことを沖上がり1時間前に気が付いて3枚追加。
竹岡沖でロングステイすると、高確率でサバフグにやられるので最近は避けていたのですが、低活性時の超ロングステイはやはり強いことを痛感。
カワハギの捕食スピードを意識(妄想)することの重要性を改めて感じる釣行となりました。
2022年シーズン全釣行で竿頭達成
そんな試行錯誤しながらの釣りが2023年2月まで続き、10月から2月までの全19釣行全て竿頭になるという、今後なかなか訪れないであろう素晴らしいシーズンとなりました。
昨シーズンまでと異なる釣り方を目指して、特に後半、明らかに釣果が伸びて自信をつけることができました。
この勢いを持ったまま、2023年シーズンに突き進みたいと思います。