前回に引き続き、アサリについての記事です。
-
【カワハギ釣り】アサリを研究する①【締め方】
こんな方におすすめの記事です 愛知県産・千葉県産の小粒アサリを見ただけで気持ちよくなってくる ※今回のエントリーは、水産業に疎い私がネット検索等を元に書いた記事になりますので、間違っている箇所も多々あ ...
続きを見る
今回は、産地別の特徴について、独断と偏見で大胆に分析しました。
※あくまでも関東地区で手に入る「釣りエサ」としてのアサリの感想となります。
関東以外の地区には当てはまらない可能性が高いです。あらかじめご了承ください。
まず、アサリの産地別漁獲高を比較しましょう。
都道府県別の漁獲量は、政府統計の「海面漁業生産統計調査」で確認できます。
今回紹介する産地の漁獲量は下記の通りです。(平成29年統計)
1位 愛知県産アサリ(1,635t)
2位 福岡県産アサリ(1,513t)
3位 北海道産アサリ(1,312t)
4位 静岡県産アサリ(968t)
5位 熊本県産アサリ(730t)
7位 千葉県産アサリ(200t)
気になった点は、静岡県産アサリの漁獲量が激減していることと、関東のスーパーではお馴染みの熊本県産アサリの漁獲量が意外に少ないことです。
【カワハギ釣りエサ】アサリの産地別特徴はこうだ!
「カワハギ釣りのエサ」という視点だけで、産地別の特徴を思うがままに書き記します。
※カワハギ釣りのエサとしての感想です。食用としての感想ではありません。
北海道産アサリ
ごめんなさい、北海道産アサリは使用したことがありません。
北海道においては、厳格な漁獲制限が設けられており、巨大なアサリしか市場には出回っていないようです。
そのため、北海道産アサリは「横綱アサリ」と呼ばれる程、大きいことで有名です。
・とにかくデカイ
千葉県産アサリ
続いては、なかなか手に入らない千葉県産アサリです。
千葉県産は、外海の九十九里産と東京湾の木更津・富津産の2種類あります。
どちらもカワハギ釣りのエサとしては最高級品といって間違いなく、ミルキー(アサリの身が白く膨張した状態)の比率も圧倒的に少ないです。
剥いた時に姿を見せる、独特のオレンジ色がかった身質、考えるだけで笑みがこぼれてきます。
・九十九里産と木更津・富津産の2種類
・身質はオレンジ色で最高級品
・残念ながら、なかなか手に入らない
静岡県産アサリ
関東のスーパーでもたまに見かける静岡県産アサリです。
主に浜名湖で水揚げされたアサリを指す場合がほとんどですね。
ただし、前述のように漁獲量が激減しておりますので、徐々に見かける頻度は下がっているように感じます。
漁獲量の回復を祈ります。
・産地はほとんど浜名湖
・漁獲量が激減しており、手に入りにくくなりつつある
・純静岡県産を見分ける目を養いましょう
愛知県産アサリ
一番人気の愛知県産アサリです。
関東でも比較的スーパーで手に入りやすく、且つ、身質も素晴らしいといった特徴があります。
ミルキーも交じりますがその割合は低く、沖合で漁が行われるため貝の形も広いことが特徴でしょうか。
そのほとんどが三河湾で獲れたアサリです。
ただし、数年前と比較すると漁獲量が大幅に減少している点が気になります。
かつては全国の約7割を生産していた愛知でも、この10年で漁獲量の減少が著しい。
漁獲減少から海の環境変化を知る
・ミルキー比率も低く、スーパーで手に入るアサリでは最高級
・漁獲量が著しく減少している
熊本県産アサリ
そして、関東のスーパーを席捲している熊本県産アサリ。
都道府県別の漁獲量では5番目にも関わらず、何故こんなにも熊本県産アサリで溢れているのでしょうか。
謎は深まりますが、カワハギ釣りのエサという視点では「ミルキーが多い」という大きな欠点があります。
ミルキーなアサリは塩などで締めることもできないため、残念ながら諦めるしかありません。
剥いても剥いてもミルキー・・・。の時の絶望感といったらありませんね。
・どこのスーパーでも簡単に手に入るアサリ
・ミルキーの比率が多く、外してしまうとただの食用となってしまう
産地別まとめ
いかがでしたか。
たかがアサリ、されどアサリ。研究すればするほど、奥が深いものです。
調べていて、愛知県産と静岡県産の漁獲量減少には驚かされました。
地球環境の変化によって、アサリにとっても住みにくい海に変わってしまっているのかもしれません。
ですが、カワハギ釣りをするためにはアサリを探さなくてはなりません。
スーパーでアサリを探す場合は、愛知県産または静岡県産をまずは探し、見付からない場合は熊本県産や福岡県産の小粒アサリに妥協していくのがよいのではないでしょうか。