東京湾船シロギスの胴突き(胴付き)仕掛けの基本的な釣り方について書いた下記エントリー、当ブログではトップ3に入る人気エントリーとなっています。
-
【東京湾】船シロギス 胴突き(胴付き)仕掛け/釣り方超基本【これだけで釣れる】
東京湾の船シロギス。 何年か釣果が低迷していましたが、嬉しいことに昨年辺りから回復傾向になってきました。 シロギスは初心者でも簡単に釣れる魚ですが、突き詰めると奥深く、マニアも多く存在する釣り物です。 ...
続きを見る
これを読んだ方から「もう少し突っ込んだ中級編も書いて欲しい」とよく言われます。
ですが、私の釣りは基本形の反復しか行っていないこともあって、中級編の投稿をこれまで躊躇していました。
でもでも、よ~く考えたら、潮の流れによって釣り方を無意識に微修正していることに気が付いたので、そのあたりを今回は纏めて”中級編”としました。
基本編と内容の被る箇所も多いですが、参考になれば幸いです。
(東京湾 船シロギスの胴突き(胴付き)釣り)潮流れに応じた誘い方
まずは、潮の流れに応じた誘いについて。後述する船の動き方に合わせた釣り方と組み合わせれば完璧です。
潮が速い時
潮が速い時、胴突き仕掛けは”間”が作りにくくなるので難しくなります。
オモリを止めておけない程の速さであれば、天秤仕掛けに思い切って切り替えることも一つの方法だと思います。
潮が速い時も、基本編で書いたように「ハリスの動きをイメージする」ことが重要になります。
基本的にはハリスは適度に張ってくれるような状態と思われますので、誘いの幅を狭く、ゆっくりとした誘いで気持ち待ち気味にした釣りで調整をかけています。
二枚潮の場合
潮が速く、且つ二枚潮(上潮と底潮の流れが違う)の時。
海底までの道糸はU字を描くため、当たりを取り辛く難しい状況となり釣果も必然的に落ちます。
私が二枚潮の時に意識するのは、下記2点です。
着底時、道糸をコントロールする
まず、着底時にオモリを底に着けた状態で、糸を張ったり緩めたり、U字に曲がった道糸を立ててやるようなイメージで竿を上下にあおります。
基本編では着底時に誘いを掛けることは意味がないとお伝えしましたが、ここで竿をあおるのは、誘いではなくラインコントロールなので”アリ”なのです。
この動作を行うことによって、誘いも効きやすくなりますし、結果的に当たりも大きく出るようになると思います。
とはいっても、二枚潮の時のラインコントロールは本当に難しく、永遠の課題ともいえます。
キャストは控えめに(キャストしない)
広範囲を探れるキャストは、船シロギス釣りにおいて超有効な技の一つですが、二枚潮の時はキャストを控えめにします。
理由は分かりますね。糸を立てるのが一層困難になりますし、当たりが取りづらく、最悪当たりが出なくなるからです。
シロギス釣りで”居食い”と称される状態も、「ハリスが張っていない」か「道糸がカーブ」していることでアタリがぼやけているケースも多いです。
当たりが少ないとどうしてもキャストしたくなるものですが、二枚潮の時はぐっと我慢しましょう。
潮が弛んでいる(流れない)時
潮が弛んでいる時も、当然ながらハリスの動きや位置をイメージすることが大切です。
潮がないということは、当然ながらハリスもたわんでいることが想像できます。
これを張ってやるようなイメージで、誘いはやや大きく強めを意識してみてください。
二枚潮と同様に、弛んでいるときも当たりが出なくなる事が多いです。
止めの間は短めに、誘いをかけてやることで当たりの出方も変わってくると思います。
潮が弛んでいるときは、胴突き仕掛けの釣りは比較的組み立てやすくなります。ただ、潮が弛んでいるとシロギスの活性は低いことが多いですけど…。
(東京湾 船シロギスの胴突き(胴付き)釣り)船の動き方に応じた誘い方
次に、船の動き方に応じた誘いの微調整についてまとめます。
ラインが船下に入り込む(抱え込み)時
道糸が船下に入り込むような流れのときは、自分の座った側に船が動いている、つまり潮先の可能性が高いと言えます。
このような状況の時は、キャストが有効になります。
潮先に投入することで、シロギスの群れに対して誰よりも早くエサを届けることができるため、必然的に釣れやすくなります。
また、キャストした先に船が追いついていくような流れ方になるため、しっかりと誘いをかけることが重要となります。
キャストして、しっかり誘いながら仕掛けが船下に入り込んでしまったら手際よく回収して再度キャストして広範囲を攻める。このようなイメージでしょうか。
潮が弛んでいる状態の時と同様に、胴突き仕掛けでの釣りが組み立てやすいシチュエーションと言えます。
ラインが船から離れていく(払い出し)の時
逆に、道糸がどんどんと沖に向かっていくときは、少々厄介です。
潮尻になるため、一生懸命キャストしても既に船が流した箇所を追いかけるような釣りになってしまいます。
こんなときは、むやみにキャストせず、船下ぐらいからねちっこく攻めるようなイメージで、誘いも極力小さく、止めを意識することが重要です。
船から仕掛けが離れすぎてしまった場合は当たりが取りにくくなりますので、回収してやり直すようにしてください。
胴突きの釣り方の基本編で書いたような、大きな場所替えは意識せず、オモリを少し手前に寄せるような意識にするだけで、場所替えもできると思います。
ラインが横に流れる時
最後に、道糸がミヨシ方面、またはトモ方面に流れる場合。
四隅に座っている場合は、なるべく潮先側に投入することを意識して釣りを組み立てるとよいと思います。
胴の間に座っていたとしても、周囲のラインの入り方を確認して、少し角度をつけて投入できるとベストです。
胴突きの釣りで重要になるのは”間”を作り出すことだと思いますので、潮の流れに応じた投入と誘いを工夫することによって、当たり数を多くすることができます。
船シロギス釣りは簡単
ツラツラと思っていることを書き連ねましたが、船シロギス釣りは誰にでも釣れる比較的簡単な釣りだと思っています。
常人では取れないようなアタリの出方もほとんどしないですし、基本さえ押さえておけばOKです。
たまにドツボにハマっている人を見かけますが、あれこれと考えすぎなだけなのではないでしょうか。
シンプルにハリスの位置をイメージして、シロギスがエサを見つけやすく捕食できる状態を作れば大丈夫です。
リラックスして、気楽にシロギス釣りに向き合ってみてはいかがでしょうか。
シロギス釣りのエントリーの中では、最もアクセス数の多い記事です。
胴突き仕掛けの釣りの基本について書いています。
-
【東京湾】船シロギス 胴突き(胴付き)仕掛け/釣り方超基本【これだけで釣れる】
東京湾の船シロギス。 何年か釣果が低迷していましたが、嬉しいことに昨年辺りから回復傾向になってきました。 シロギスは初心者でも簡単に釣れる魚ですが、突き詰めると奥深く、マニアも多く存在する釣り物です。 ...
続きを見る
ハリス切れを防ぐという視点で、シロギスが針を飲み込んだ時の外し方を紹介しています。
-
【東京湾 船シロギス】ハリスを守りながらシロギスを針から外す方法(基本3パターン)
船シロギスの釣り方は、エサを吸い込ませるようなイメージで釣っていくのが基本形です。 そうなると、必然的にシロギスが針を飲んでしまうことも多くなります。 初心者の方が針を飲んだシロギスにアタフタしている ...
続きを見る