「アタリ数を現状比2倍に増やす」ことをテーマに掲げ、手応えを掴んだ2022年シーズン。
勢いを持ったまま2023年シーズンも突き進みたいところでしたが、仕事の疲れから週末は自宅でお休みする機会が増え、9月2日の釣行がシーズン初のカワハギ釣りとなっていまいました。
竹岡沖の浅場にワッペン襲来!
9月初旬といえば、ここ数年はトップ15枚程度の拾い釣りになることが多く、比較的型も揃う傾向にありました。
ところが今年(2023年)初釣行となった9月2日の午後、竹岡沖の浅場10mで突如ワッペンが釣れ盛る時間が訪れます。
正直なところあまり気が進まない釣行だったのですが、この時間帯を経験したことでカワハギ釣りへの気持ちがヒートアップ。以降は毎週末、時には平日にも久比里や金沢八景へと足を運ぶようになり、9月24日には竹岡沖で55枚の好釣果と「当たり年」の匂いがプンプンとするシーズン序盤戦となりました。
がまかつカワハギ大会(浦安会場)に繰り上げ当選
そんな「当たり年」の匂いがプンプンと漂うシーズンだったのですが、数を競うカワハギ釣り大会は主要3メーカーではがまかつ社主催の大会のみに。
さらに、レギュレーションが変わって抽選となったことから、まずは出場するための抽選をクリアしなければならない状況になりました。
がまかつ社の大会は久比里会場と浦安会場の2会場。
通い慣れた山下丸さんの船がある久比里会場への出場を願っていましたが、残念ながら抽選落ち。
そして後日開催の浦安会場も抽選落ち。キャンセル待ちも20番と厳しい状況に追い込まれ、諦めムードが漂います。
浦安会場の開催日が平日だったこともあり、仕事でキャンセルする人も一定数いるかもしれないと淡い期待を寄せていたのですが、この期待が見事に的中。
キャンセル待ち番号があっという間に減っていき(マイページにログインすると、自分のキャンセル待ち状況が確認できるのです)、無事、繰り上げ当選となったのです。
最終的には40人以上がキャンセルしたようで、繰り上げ当選する人が続出しました。
大会まで集中的にプラを慣行!しかし魚の動きに変化が…
久しぶりの大会出場が決まり鼻息荒くプラクティスを重ねる私。そんな中、魚影の濃さもあり私自身の釣りともマッチしていた竹岡沖の浅場に変化が訪れます。
得意の釣りが、ある日を境にまったく通用しなくなってしまったのです。
昨年から継続して取り組んでいるカワハギをしっかりと寄せるところから組み立てる釣り。この釣りが全く通用しなくなり、カワハギが餌を積極的に追わないような状況に変化してしまったのです。
言葉で表現するのは難しいのですが、目の前に止まっている餌はボソボソと捕食するものの、そこから餌が動こうものなら積極的には追いかけない。海中が見えるわけではないので予測に過ぎないのですが、そんなイメージです。
魚が浅場から移動したのかもしれない。とも思いましたが、今後のメインポイントとなる20mラインはまだ魚影薄く、近辺を流している船の釣果も今一つ。私の得意な状況とはいえません。
大会を直前に控え、これまで積み重ねてきた釣りを一旦諦めるべきなのか少し悩みながら大会当日を迎えることになりました。
がまかつカワハギ大会(浦安)当日、運命のくじ引き!
そして迎えた10月19日、キャンセル待ちから繰り上がった『がまかつカワハギ大会』に出場してきました。
(大会を主催いただいたがまかつ社、スタッフの皆さんありがとうございました。準備等大変だと思いますが、来年も開催していただきたいです。)
がまかつの大会は、乗る船を自ら選んで釣り座のクジを引く方式です。
会場となる吉野屋さんには初乗船のため、各船長の特徴などは一切把握していません。最低限どの船が普段は何の釣りものを担当しているのかといった情報だけ入手して、普段は二隻出しの際にカワハギ船を担当するという28号船を選ぶことに決めました。
慣れない首都高をビクビクしながら運転。途中のコンビニで何故か職質を受けたり(長い棒(竿)が車内に複数本あるのが不自然だったそうで…)しながら5時過ぎに船宿到着。
5時20分過ぎに抽選待ちの列に並び、引いた釣り座は…
左舷ミヨシから2番目!
この日は南西の強風予報でお昼頃まで下げ潮。
潮通りに動けば左舷ミヨシは最潮先にあたるため、かなり良い釣り座を引き当てました。
強風予報なので風で押されれば逆側の右舷トモ側が有利になりますが、下げ潮で押された経験はあまりないため、きっと潮先になると信じ込んで出船時間を迎えました。
普段乗り合いを担当されている船長が体調不良で欠席だったこともあり、私の乗船した28号船は大人気だったようでまさに強豪揃い。
左舷ミヨシには前日の吉野屋カワハギ船竿頭の方、次に私、隣に表彰台常連のSさん。胴の間には女性名手のHさん、トモ寄りに久松さん。
右舷にはガチ子、石曽根さん、大西さん、がまかつテスターの山下さん、小林さんなどなど。
大時化の中、釣りを組み立てられず大苦戦
浦安を出船して1時間30分ほどで竹岡沖の赤ブイ付近に大会船が集合。開始の合図とともに、それぞれ釣り場へ移動します。
私の乗った28号船が一直線に向かったポイントは大貫沖の浅場。どのポイントでやりたいとかはなかったのですが、竹岡沖の浅場のことを思い出し、苦しい戦いになることを覚悟しました。
8時30分頃、大貫沖の浅場で釣りを開始しますが…、結構な時化。ウネリも相当あって、西風のためか正面から波を受けるような状況のため、立っていられないほどです。
縦の釣りで魚の動きを確認しようかと思いますが、尻餅をついてしまうような時化のため縦の釣りは成立しません。仕方ないので、少しキャストして仕掛けを落ち着かせることを意識した横の釣りでスタートします。
不得意な横の釣りをせざるを得ない状況の中、1時間が経過。10時前の段階でわずか4枚と大きく出遅れます。
大会スタッフとして乗船されていた三石忍さんがボソッと「逆側の方が釣れてるなー」と呟いておられ、焦りが募ります。
そんな状況で、朝から吹いていた西南西の風は昼にかけて更に強く吹く予報だったのですが、10時頃から奇跡的に弱まってくれました。
このまま同じ釣りをしても仕方がないので、風の弱まったこの段階から得意の縦の釣りに切り替えようと決意します。
いつものLCを手に取り魚の動きを把握するため、軽くキャストしてから魚が食えないくらいを意識した強め誘いを船下まで掛けてみたところ、活性の高い魚が誘いの途中に触ってきました。
「いけるかも」
竹岡沖の浅場では無くなった魚の動き方を確認できたことで、縦で勝負になると確信しました。
得意な釣りで一気に捲り、暫定トップに
得意な釣りで勝負を仕掛けた私。釣り座の恩恵もあって、誘い倒すとフレッシュな魚がまとわりついてきてくれ快調に数を重ねます。
誘いの途中で気配を感じたら、その場で一瞬の間を与えると気持ちのよい掛けアタリを出してくれたり、船下でジリジリと遅い食いの魚もいたりと、10時前までとは海の状況が一変。
出遅れを取り戻しあっという間に20枚まで到達。
船中では山下さん久松さんが他を圧倒する釣果を出していたようで、そこに出遅れた私が追随して一気に逆転したようです。
潮弛みの時間もなんとか我慢して、船中トップで競技を終える
快調な時間はそう長くは続いてくれず、昼前からは潮が弛んで我慢の時間を迎えます。
ここで力を発揮され始めたのがお隣のSさん。エクスシグナルカワハギを使ったややマイナスの釣りで連釣。追われる立場になってやや我慢の欠ける釣りになっていた私も、Sさんの釣り方を参考にオモリを底につけた釣りに切り替え、再びポツポツと数を重ねられるように。
山下さん久松さんとの大接戦は終了時間まで続きました。1枚釣れるごとに「ヨシ!」と息を大きく吐き出すほどの緊張感。ヒシヒシと感じる、追われる(逃げる)ことの難しさ。最後の1時間は、今後に必ず生きるであろう最高の経験をさせていただきました。
結果32枚。山下さん29枚、久松さん24枚ということなので、逃げ切って船中トップで競技を終えることができました。
同船したお二人の釣果と自分の釣り座を考えるとまだまだなのは自覚していますが、それでも強豪ひしめく船で結果が出たのは良かったと思います。
表彰式まで他船の結果は分からなかったので、浦安までの帰路は長く(実際に長いのですが)、落ち着かない時間でした。
6隻の横取り方式の今大会、各船2位までの合計12名が入賞となります。
他船に乗っていた方のお話を聞くと結構渋かったということだったので、総合優勝への期待が膨らみます。
そして、、結果は総合優勝!!
嬉しいのですが、何だかホッとしたような不思議な感覚でした。総合優勝の結果も嬉しいのですが、抽選に落ちて参加できなかった良乃介くんやカマーチョが自分のことのように喜んでくれたことの方がうれしかったです。
ということで、長々と振り返った2023がまかつカワハギ大会浦安会場での総合優勝。
終わってしまえば既に過去の事。これに満足することなく、ますますカワハギ釣りに精進していきたいと思っています!
参加された選手のみなさん、お疲れ様でした。
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